長い梅雨が空けたら、本格的に暑い夏がやってきますよね。
夏は楽しいのですが、あの暑さだけは耐えられない!
エアコンをフル稼働させて夏を乗り切る方も多いと思います。
でも、電気代を気にせずエアコンを自由に使い放題していたら、ものすごくお金がかかってしまいますよね。
正確に言うと、エアコンの正しい使い方をしないとお金がかかってしまう、ということです。
ここでは、正しいエアコンの使い方をして電気代を抑える節約法をご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
夏の電気代でもっともかかるのがエアコン!
夏の電気代といえば、エアコンが一番かかりますよね。
経済産業省のデータでも、夏はエアコンが一番多く電気を消費しているとなっています。

画像出典:経済産業省・資源エネルギー庁「家庭の節電/夏の節電のポイント」
もう半分以上がエアコンって感じですよね。どれほどの金食い虫なんでしょうか。
私の家も、エアコンを使わない月と使う月の電気代は雲泥の差です。。
かといって、エアコンを使わないで生活できるほど夏の暑さはヤワじゃないというか、使わずにはいられないですよね。
猛烈な暑さが襲ってくる夏を乗り切るには、どうしてもエアコンを稼働させなければいけません。
でも、そのエアコンの使い方を少し工夫すれば、かなりお金を節約することができるんですよ!
冷房代を安上がりに!エアコンの電気代を節約する方法

非常にお金がかかるエアコンの電気代ですが、正しい使い方をすれば出費を抑えることができるようになります。
無理なくエアコンの電気代を節約して、夏の暑い日々を乗り切りましょう!
次は、ここ最近私が行っているエアコンの電気代の節約法をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
頻繁にエアコンの電源をオン・オフしない
よく言われているのが、エアコンの電源を頻繁にオン・オフしないということですよね。
私もこれは知っていたので10分くらい出かける時はオンのままだったのですが、30分~1時間くらい外出する時は消してしまっていました。
エアコンは立ち上がりの時が一番お金がかかるので、短時間の外出なら消さない方が節約になるんですよね。
エアコンの電気代なんですが、おおよそはこれくらいです。
- エアコンの立ち上がり時の1時間の金額:約20円
- エアコンが安定稼働している時の1時間の金額:約5円
それを元に、以下のように計算してみました。
エアコンの状態 | かかる電気代 |
24時間ずっとつけっぱなし | 約5円×24時間=約120円 |
24時間中1回エアコンをつけ直して22時間稼働 | 約20円+約5円×21時間=約125円 |
24時間中1回エアコンをつけ直して20時間稼働 | 約20円+約5円×19時間=約115円 |
24時間中2回エアコンをつけ直して20時間稼働 | 約20円×2時間+約5円×18時間=約130円 |
いろんなパターンを計算してみましたが、エアコンをつけ直す回数が増える方がよりお金がかかってしまうことがわかりますよね。
1回くらいなら消した方が安い時もありますが、1日2回つけ直した時は金額が大きくなります。
下手に何回も消すくらいなら、むしろ24時間エアコンをつけっぱなしの方が節約になるということですね。
つけっぱなしは一見もったいなく感じるけど、頻繁に消さない方がお得なわけですから!
無駄につけたり消したりしているよりは、連続運転している方がお得だということを覚えておきましょう。
つけっぱなしの方が良いからといって、会社に行ってる間中ずっとつけっぱなしにしている、なんてのはさすがに浪費になります。
日中誰もいない部屋をエアコンで涼しくし続けて電力を消費するのは、無駄過ぎますよ。
エアコンの使い方としては、
- 少し外出するくらいならエアコンはつけっぱなしにする
- 長時間外出する場合はエアコンを消すこと
これが一番ベストですね。
私も、「1時間以上部屋を空けるならエアコンを消す」というのを目安にしています。
設定温度をできるだけ上げる
エアコンは1℃設定を変えると、約10%の節電になります。
暑いからといってエアコンの設定温度を下げていると、どんどんお金がかかってしまうんですよね。
夏の冷房の設定温度は28℃くらいが目安となっています。

節約したいなら、エアコンの設定温度はできるだけ上げておきましょう。
とはいえ、節約のために苦しいほど設定温度を高くするのはおすすめしません。
28℃だったら暑くてキツイというのなら、もっと低くしてもOKですよ!
私は室内でも熱中症になったことがありますが、あっという間に苦しくなるので気をつけてください。
そんなことになるよりは、設定温度を低めにしておいた方が良いと思います。
自動運転を活用する
エアコンの電気代を安くしたいから「弱」にしてるって人、結構多いと思います。
私もずっと、電気代を抑えるには「弱」が良いんだと思っていました。
でもエアコンは、「弱」よりも「自動運転」の方が節約になるんですよ!
「自動運転」は最初は強風で一気に部屋の温度を下げてくれて、その後弱運転や微風に自動的に切り替えて温度を一定に保ってくれるんです。
ずっと「強」だと電気代がもったいないですが、最初から「弱」でも適温になるまでに時間がかかり、無駄な電気代がかかってしまうんですよね。
設定温度に近づくまで風量が強く、設定温度に近づいたら風量が弱くなる「自動運転」が一番無駄なくお金がかからないんです。
ただ「自動運転」だと寒い、暑いと感じる人も中にはいるので、その場合は普通に「冷房」を使った方が良いケースもあります。
風向きは上か水平にする
冷気は上から下に降りていき、部屋の下部にたまります。
エアコンのルーバー(風向きを変える羽)を上か水平に向けておくことで、冷たい空気が上から下に流れていき、ムラなく部屋を冷やすことができるんですよ。
部屋の温度にムラがあると、設定温度に届いていない!とエアコンが頑張って稼働してしまうので、さらに電力を消費してしまうことになります。
余計な電力を使わないために、最初からムラなく部屋を冷やすには、冷房の風向きは上向きか水平にしておくのが良いですね。
除湿(ドライ)機能を上手に使う
冷房より除湿(ドライ)の方が電気代が安いらしいから除湿にしよう、ってよく聞く話ですよね。
なんとなくですが冷房の方が高く、除湿の方が安いイメージがあります。
でも実は、必ずしも除湿の方が電気代が安いというわけではないんです!
除湿には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。
弱冷房除湿は昔ながらの除湿で、部屋を冷やしながら除湿するのが特徴ですね。
でも、最近のエアコンはもう一つの再熱除湿が多く、冷房より電気代がかかるので注意が必要です。
再熱除湿は冷やした空気をエアコン内部で温めてから送風するので、部屋を冷やさないで除湿することができるんですよ。
ただ、室温を下げずに除湿することができるのは長所である一方、温める電力が余分にかかるのが短所なんですよね。その分お金がかかりますし。
じゃあいったい何が一番安いんだ、というと弱冷房除湿が安いです。
安い順に並べると以下の通りになりますね。
- 弱冷房除湿(部屋の湿度を下げることを最優先にする機能)
- 冷房(部屋の温度を下げることを最優先にする機能)
- 再熱除湿(部屋の湿度を下げて温め直した空気を送風する機能)
じゃあ弱冷房除湿が一番いいのかな、ということになりそうですが、室温が結構下がってしまうのがネックなんですよね。うちも除湿を使うとかなり部屋が寒くなります。
そもそもにして、自分の家のエアコンが弱冷房除湿か再熱除湿かわからない…!という人も多いですよね。
自分が使っているエアコンがどっちかわからなくなったら、取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせしてみるといいと思います。
最新式のエアコンは再熱除湿の方が多いのですが、いろいろ工夫されていて低い消費電力で稼働できるタイプもあるので、一概に値段が高いとも言えない感じですね。
ここら辺は、わからないなら自分のエアコンについてしっかりメーカーに問い合わせた方が良いでしょう。
ちなみにうちは弱冷房除湿のエアコンですが、冷房より除湿の方が涼しいので、むしろ暑い時に使うことが多いですね。節約にもなるし一石二鳥です。
扇風機やサーキュレーターの併用
扇風機やサーキュレーターをまわすと、部屋の空気を循環させることができて、部屋を効率的に涼しくすることができます。
併用すると体感温度が2~3℃下がるので、エアコンの設定温度自体を上げることができるんですよね。

この扇風機やサーキュレーターの電気代は1時間0.75円くらいなので、24時間つけっぱなしにしていても約18円でエアコンより安いんです。
エアコンを1℃上げると約10%ほどの節電になるので、エアコンと一緒に使った方がお得になりますね。
安い値段のもので十分なので、ぜひ併用してみてください!
フィルターはこまめに掃除する
フィルターが汚れているとエアコンに負荷がかかり、余計な電気代がかかってしまいます。
電気代を節約したいなら、フィルターをこまめに掃除しましょう!
とはいってもかなり面倒ですよね、フィルターの掃除って。
私も以前はなかなかできませんでしたが、掃除すれば年間で約860円の節約になるとのことなので、今ではがんばって掃除を習慣化しています。

定期的なお掃除は自分でやりますが、年に1回くらいはプロに任せて掃除してもらうのが良いですね。

エアコンの掃除を頼めるプロは、
などがあります。
この中ではおそうじ本舗が一番安くて、対応もとても丁寧なので人気が高いですね。
エアコン掃除を安くプロに頼みたい人は、ぜひチェックしてみてください。
室外機の周りに物を置かない
エアコンの室外機の周りにゴチャゴチャ物を置いてしまうと、電気代が余計にかかってしまいます。
特に室外機の前面に物を置いてしまうと、排気を最後に吸い込んでしまって、エアコンの効率が悪くなってしまうんですよね。
室外機の周りには何も置かないのが一番良いんです!特に、前には絶対に物を置かないようにしましょう。

室外機も定期的に掃除した方がより効率的な運転ができるようになり、約8%もの節電効果が見込めるようになりますよ。
また、直射日光が当たる場所に室外機があると熱を持ち、放熱しにくくなります。
室外機は日陰に置くか、すだれなどを使って日光に当たらないようにしてみてくださいね。
断熱カーテンを使う
いくらエアコンで部屋を冷やしても、暑さは窓から容赦なく入り込んできます。
そんな窓からの熱を遮断するために、断熱カーテンを使いましょう。

断熱カーテンを活用すれば、窓から入ってくるはずの暑さを遮断することができるので、部屋が暑くなりにくくなります。
熱が入りづらくなることでエアコンの仕事を減らすことができるので、電気代を節約することにつながりますよね。
エアコンの運転効率を上げることができるので、ぜひ試してみてください。
機能性インナーを着る
エアコンの稼働を抑えて節電するためには、機能性インナーを着て体を涼しくすることも必要です。
夏にインナーを着るなんて余計暑いよ…と思う気持ちはわかりますが、機能性インナーならむしろ着た方が涼しく感じるので、試してみてくださいね。
機能性インナーはかいた汗を素早く吸収して乾燥させて、体温が上がらないようにしてくれる優れものなんです!

接触冷感機能があるインナーもあるので、そういうのを選べばさらに涼しく感じられますね。
体の熱を発散して、汗を吸い取ったり乾かしてくれるインナーを着た方が夏は涼しく過ごしやすく、結果的にエアコンの稼働も抑えられます。
機能性寝具を使う
寝る時もエアコンを使っている人は多いですよね。というか使わないと暑くて夜中に目が覚めてしまうので、使わずにはいられないというのが現状です。
私も以前はそうでした。タイマーをかけて寝てもエアコンが止まれば暑くて目が覚めるので、結局一晩中エアコンをつけっぱなし。
それでも暑いので設定温度を下げて…こんな毎日だったので、エアコンの電気代は増えるばかりでしたね。
エアコンをつけながら寝るのが苦手という人には、この冷却マットはピッタリですね。
冷感ジェルマットや接触冷感敷きパッドなどいろいろな種類がありますが、こういった冷たい寝具を使うことで、エアコンをあまり使わずに眠ることができるようになるんです!
エアコンを全く使わないというのが無理だとしても、設定温度を高めてエアコンの稼働を抑えたり、タイマーを使って数時間後に消して寝るということが可能になります。

夏の暑さ対策にかなりの効果を発揮してくれるのがこの冷却マットですね!
冷却マットのような機能性寝具は、一回買ってしまえば毎年ずっと使うことができるのでかなりの節約になります。
私も冷却マットは毎年使っていますが、暑い夏でも涼しく眠ることができるのですごく助かっていますね。
冷房が苦手な方は、ぜひ冷却マットなどの機能性寝具を取り入れてみてください。
【まとめ】エアコンを制する者は夏の電気代を制す!
夏の電気代はエアコンの使い方次第で大きく変わると言っても過言ではありません。
かといって、エアコンを全く稼働させないという極端な節約もNG!
部屋で熱中症になって、逆に病院代がかかってしまっては意味がありませんからね。
そうではなくて、エアコンをいかに効率的に稼働させて、お金を浮かせるかがポイントなんです。
ほとんど家にいるような方は、エアコンはむしろ24時間つけっぱなしの方が良いということを覚えておきましょう。その際は、できるだけ自動運転が望ましいですね。
また、古いエアコンだと消費電力がかかり1時間あたりの電気代が高くなるので、あまりにも古い場合は買い替えを検討した方が良いかもしれません。
「エアコンを制する者は夏の電気代を制す」くらいに思って、エアコンの使い方を見直して、夏の電気代を節約しましょう!